みなさんこんにちは、ぴよです。
さて、私はワーホリ中、3月中旬から5月の1週目までキウイのパックハウスで働きました。
シーズンは年によって異なりますが、基本的に3月中旬~5or6月となっており、しばらくしてからリパックの作業があります。
今回は、そんなキウイパックハウスの仕事内容について詳しくご紹介していきます。
こんな方におすすめ
- NZでキウイパックハウスの仕事をやってみたい
- キウイのピッキングよりパッキングに興味がある
- キウイのパックハウスの仕事に応募しようか迷っている
キウイのパックハウスでどんな仕事をするの?
![箱詰めされたキウイの画像です](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2024/03/28923993_s.jpg)
まず、パックハウスの仕事は簡単にいうと、選果場のような感じです。
キウイを選別して、箱詰めし、パレットに積むところまでを行います。
その過程でいくつかのポジションに分かれて仕事をします。
メインとなるポジションは下記の通りです。
- Grader (選別)
- Tray Prep (箱作り)
- Packer(箱詰め)
- Stacker(スタッカー)
Grader (選別)
キウイが流れてくるので、悪いキウイを弾いていくポジションです。
何時間もキウイを眺めているので、それが苦にならない人なら大丈夫です。
また、このポジションはずっと下を向き、同じ姿勢でいるので首がやられます。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
日本の選果場でも目がチカチカして辛いということで、箱詰めに行った人がいました
ただし、職場によると思いますが、こちらは経験者がやることが多いです。
もし日本の選果場などで選別をやったことがある方は、ぜひ応募してみましょう。
Tray Prep (箱作り)
キウイを箱詰めする際に使用するボックスを準備するポジションです。
ここは正直Packerよりもかなり素早く動けないとできないかなと思います。
なぜなら、キウイが怒涛のように流れてきた時に箱の作成が追いつかなくなった際、Packerから
BOXES!!!!!!
Can you push boxes???
と叫ばれるからです。
作業自体は作成された箱にビニール袋を被せてPackerに供給するという至って簡単な作業ですが、忙しいときはテキパキ動く必要があります。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
Packerに急かされても平常心でboxを作り続ける忍耐も必要です
慣れてくれば、、要領が分かってきて左右の人と話す余裕も出てきますが、最初の頃は大変だと思います。
Packer(箱詰め)
ここはある程度の素早さと、状況判断が求められるポジションです。
仕事自体は、1箱分流れてくるキウイを箱に詰めて閉じ、Stackerに渡すまでの作業です。
基本的に1人1レーン担当するので、最初は速さに慣れず、ついていけないことが多いです。
と忙しくなったときはもう1人ついて箱を閉じてくれるので大丈夫です。
ちなみに隣近辺のレーンが忙しそうな時は応援に行ったりすることもあります。
周りがどんな動きをしているのか、状況を見て時間をうまく使う必要があります。
また、こちらも職場でルールは異なるかもしれませんが、Packerの仕事は基本的に素手になります。
(結婚指輪以外は基本的に外す)
したがって、段ボールで手を切ったり、乾燥するのは日常茶飯事です。
こんな感じでガサガサになりました
![手の画像です](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2024/04/20240401_180744-768x1024.jpg)
異物混入を防ぐためだそうで、規則として仕方がないことだそうです。
ですので、手を切った際も、絆創膏やその上からするグローブも会社のものを使用することになります。
手を切るのはもちろんよくあることで仕方ないことですが、せめて乾燥を防ぐためにもハンドクリームを買っておくことを強くおすすめします。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
私のいた選果場は逆に段ボールで手を切らないために、手袋必須でした
そのため、そのルールに適応するのにちょっと時間がかかりました
Stacker(スタッカー)
Packerによって箱詰めされたキウイの段ボールにバーコードを貼り、どんどんパレットに積んでいく人です。
そこそこ背が高くないとできないかなと思います。
156cmの私はいちばん上まで手が届かないので、もちろん不可能です。
低い段数の時は手伝いで積むこともありますが、半分程度しか届きません。
また、かなり腰に負担がくる仕事になります。
実際腰にサポーターをつけて仕事をしている人を見かけましたし、だんだん人数が減っていっているような気もします。
体力や力に自信がある方はこちらのポジションに挑戦してみてください。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
男性のポジションかと思われますが、まれに女性もやっています
力に自信があったり、背が高い女性であればできると思います
キウイパックハウスの勤務時間について
![タイムカードの画像です。](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2023/09/1815104_s.jpg)
勤務時間はパックハウスによりますが、私の職場では朝7時~夕方6時半でした。
ちょくちょく給料が発生する15分の休憩3回と、ランチ休憩30分を挟んでいますので、おおよそ10時間勤務になります。
休みは基本的に日曜日ですが、キウイの収穫状況などによって大きく変動することがあります。
したがって、日曜日も勤務になったり、平日に休みになったりと変則的になる場合が多いです。
ですので、隙を見て買い出しに行ったり、洗濯をしたりしなければなりません。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
これがまためんどくさい
キウイパックハウスの給料
![豚の貯金箱と、電卓、小銭が机に載っている画像です](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2023/08/26679862_s.jpg)
時給は25ドルで、もちろん休日出勤だと8%増になります。
1週間でもらえる給料は手取りにして10万円ほどになりました。
...1週間です。
参考までにこちらが給与明細になります。
![給与明細です](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2024/04/給与明細-773x1024.jpg)
ちなみに変則的な休みなどもありましたが、1ヶ月の手取りは381,277円、約40万円になりました。
キウイパックハウスの仕事ってきついの?
結論からいますと、割ときつい仕事かなと思います。
何人か来なくなり、やめたよなという人もちらほら見かけます。
- 勤務時間が長い
- 体力的にしんどい (特にStacker)
- 単純作業の仕事がつまらない
など、苦痛に思う点は人によって異なりますが、決して楽な仕事でないことは確かです。
給料をとるか、自分の体を取るのかは自分次第です。
ちなみにもっと時給のいい仕事を見つけてそっちに移ったと言う話も聞いています
キウイパックハウスの仕事Q&A
![木になっているキウイの画像です](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2024/03/28580082_s.jpg)
仕事に慣れるまでどのくらいかかった?
速くできるかどうかは別として、仕事の流れに慣れるまでおおよそ1週間はかかると思います。
- キウイの流れが想像以上に速い
- 1日の流れがいまいち掴めない
- なかなか仕事についていけない
- 体力がついていかない
など、特に工場での仕事を経験したことない人は、初めてだらけで慣れるまで大変だと思います。
また、キウイの流れるスピードに関しては、自分が選果場にいた時の2倍は速かったです。
最初はこのスピードで1人でやるのかと焦りましたが、1週間経つとある程度体が慣れてきて、選果場や食品工場で培った経験を応用することができるようになりました。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
おばちゃんにWell done!と言われた時はちょっと嬉しかったです
体力に自信がないけどやっていけるのかな?
これは正直に言いますが、きついと思います。
特に今まで運動経験がない、体力を使う仕事をしたことがないなどの場合、まず体がもちません。
それでもやってみたいという方はぜひ挑戦してみてください。
職場の雰囲気はどんな感じ?
簡単にいうと、日本のように変なしきたり?や無駄がないので、雰囲気はいい方です。
日本で働いていた工場だと、帽子のネット、マスクは1人1枚、手を拭く紙も1回につき1枚など変なルールがありました。
また、個人的な経験にはなりますが、フルタイム(正社員)の方もガンガンPackerやStackerを手伝っていますので、職場全体で動いている感じがしてとても団結力があるなと思います。
日本で今まで働いた職場では、社員はほとんど動かず、手伝ってくれることが少なかったので...。
ちなみに、職場から昼ごはんとしてピザやパンを支給してくれるなどサービス精神も旺盛です。
![](https://decopiyo.com/wp-content/uploads/2022/05/piypoiyo-small2.png)
こちらは残業した時に、選果場からご飯をいただいたことを思い出しました
ようするに、日本とあまり変わらない仕事をしているのに、こちらの方が居心地がいいということです。
実際に体験してみて初めて、日本の職場にはもう戻れないと言う人の気持ちがわかりました。
英語できなくても大丈夫?
大丈夫ではありませんが、仕事自体は黙々とやる作業なのでなんとかはなります。
ただし、もし英語が全くできないのであれば、視覚的に自分が何をすべきか判断できる能力がないと厳しいです。
私はリスニング能力皆無なので、今までの仕事の経験からくる勘を頼りにしながら、どうにかやっていけてます。
職場の人間関係はどんな感じ?
なんやかんやで、同じ国、同じ言語を話す者同士で固まっているケースが多いです。
現地の人同士、長年働いているおばちゃんグループ、南米系などなど...。
海外からだとカップルや夫婦、友達同士で来ている人たちをちょくちょく見るので、それで一緒にいるパターンが多いです
とはいえ、意外と現地の方でも休憩中は1人で音楽を聴いたりしている人もいるので、人それぞれな部分はあります。
もちろん外交的な人はいろんな人に話しかけて友達を作って連絡先を交換している人もいますし、休憩時間も国籍関係なく仲良くなった者同士でいることもあります。
それが好きな人はそうするといいでしょう。
ただ私の場合は、友達を作るのにすごく時間がかかる人で、日本でもかなり苦労してきました。
わざわざ海外に来て自分を変えてまで友達を作ろうと思わず、仕事を介して誰かと仲良くなったらいいかなくらいに思っていました。
ですので、私は人に話しかけて友達を作るより、仕事で認められることで、そこから生まれるコミュニケーションを通して仲良くなる方が合っているなと思い、仕事できるように頑張っています。
仕事ができれば、自然と名前を聞かれるようになり、認知もされるようになります。
実際、おばちゃんと仕事を介して名前を覚えてもらい、声をかけてもらえるようになりました。
自分に合った友達の作り方をするのが一番かなと思います。
未経験でもできるの?
未経験でもできるにはできます。
ただし、やはり工場や選果場で働いたことがあると有利です。
ワーホリしようと考えていて、これからお金を貯めたいと言う人はぜひ一度農業の住み込みバイトをやっておくといいでしょう。
最初は渋々お金のために農業の住み込みバイトをやっていましたが、まさかここでその経験が活きてくるとは自分でも思いませんでした。
まとめ
NZで秋の仕事といえば、やはりキウイかなと思います。
なかなか体力仕事で大変なことが多いですが、給料は日本よりも高く短期間でガッツリ貯金できる可能性も秘めています。
興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
さっそくキウイパックハウスを探してみたい方はこちらもチェック!